2017年のホンダの7人乗りミニバンを比較するブログ

2017年のホンダの7人乗りのミニバンと他社ミニバンを比較しました。オススメなポイントは何?試乗レポートでの評価紹介や年次改良、モデルチェンジ情報などをまとめます。値引きや中古車相場も価格比較していきます!

ステップワゴンの荷室の積載量は十分?ライバル各車と一覧表で比較!

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ホンダ ステップワゴン(PR系)の荷室の積載量を調べました。

開口部や奥行きなどの寸法からどのくらいの積載量が期待できるか。同じミドルサイズミニバンの『トヨタ ヴォクシー』と『日産 セレナ』と比較して、分析してみました。

>>関連記事:荷室の実寸法を比較

ステップワゴンの荷室の注目ポイント

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ステップワゴンの荷室の優れたポイントは大きくは次の2点に集約されます。

  • トランクの床が低い
  • トランクの空間が広く使える

ホンダお得意の低床プラットフォームは、荷室床面(≒荷室開口部)の低さをもたらし、3列目シートが床下に格納できることによって、跳ね上げ式に比べて荷室の横幅を目一杯使うことができます。

一方、最近のミニバンには大体装備されている床下収納は存在していません

また、「わくわくゲート」の採用によりリア周りの剛性確保に腐心したそうですから、補強の結果が荷室開口部が狭くなるなどに裏目に出ていないか見る必要がありそうです。

ライバル車との荷室開口部比較

荷室への荷物の出し入れの楽さや入れられるモノのサイズに直結する「荷室開口部の寸法にに関する各種データを表でまとめてみました。

 

荷室開口部比較表
  ホンダ
ステップワゴン
トヨタ
ヴォクシー
日産
セレナ
高さ(mm) 1270 1240 1220
最小幅(mm) 1000 930 930
最大幅(mm) 1180 1200 1200
地上高(mm) 445 500 520

 

まずはステップワゴンの荷室開口部の床位置の低さが目立ちます。重い物を積み込む際には、高く抱え上げる必要がないということになります。この数値は実用性において効いてくる数値です。

ボディ自体の幅や高さは、すでに5ナンバーに許される枠を最大限使い切っていて、もはや各社で大きな差がつかないレベルになってしまっています。

一方、室内の高さについては、床面を下げることができれば広げる余地が残っています。ホンダは床を下げる技術開発を続けてきたことで、ライバルを一歩リードしています。

ライバル車との荷室奥行き方向の比較

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次に比較すべきポイントが荷室の奥行き。大きな荷物を積む場合には、2、3列目を潰してでも広い荷室を実現することが大事ですし、3列目まで使っているときに荷室が小さ過ぎるのも困ります。

その比較として、何列目まで使うかを比較項目として、各車の荷室の奥行き寸法を表形式にまとめました。

荷室奥行き比較表
  ホンダ
ステップワゴン
トヨタ
ヴォクシー
日産
セレナ
1~3列目使用時(mm) 500 475 420
(スライド幅:
360-480)
1~2列目使用時(mm) 1180 1220 1150
1列目のみ使用時(mm) 1700 1690
(8人乗りは1780)
1660

 

数値上は各車数センチの差です。実用上はその差を感じることは少ないでしょう。

目を見張るポイントとしては、ヴォクシーの8人乗りモデルはライバルを圧倒する奥行き値を実現していることでしょうか。2列目の座面を跳ね上げてギリギリまで1列目の方にスライドすることができるためです。自転車など載せる場合に重宝しますね。

セレナは3列目がスライドできるグレードがありますから、状況に合わせて調整できるのは嬉しいポイントです。

床下収納についての注意点

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ステップワゴンは床下収納がないのがライバルと異なるところ。その分床下に3列目を格納することができるんですが、1点気を付けたいポイントがあります。トランク部に荷物があると3列目が格納できません

考えてみると当たり前なんですが、一度片付けるなり、片側に寄せて半分だけ格納するなり、工夫が必要です。跳ね上げ式だとそんな配慮は不要。口コミでも不便なポイントとして目にします。要注意。

洗車道具とか工具やツールなど常備したいグッズを隠して置いておくことができないのもデメリット。ライバル車は床下に隠すことができるのですが、脇に小さなポケットがあるだけ…。

その分、スッキリとした荷室フロアで、荷室の左右幅いっぱいに容量を使える点は、他にない最大のメリット。頻繁に3列目を出し入れする必要があるか、常時積載品があるかどうか、など自分の使い方を想像しておいた方が良さそう。

ふだんの荷物の入れやすさ

普段の買い物など、ふだんの荷物の出し入れのしやすさは、ステップワゴン使い勝手が良さそう。

というのも、「ワクワクゲート」は冷蔵庫を少しあけて入れるように、横開きでポンと荷物を入れられるからです。

セレナはガラス部だけを開けて荷物を放り込むことができます。ですが、これって荷物をグッと持ち上げなければならないことを意味します。ステップワゴンであれば床も低いので、買い物袋をぶら下げた状態からストレスなくポンと置けてしまう。

スーパーでの買い物などのときは、2列目の足元に置くというときもありますよね。ステップワゴンとセレナはハンズフリーで、足元の操作だけで開閉できる機能を付けられます。両手が荷物でふさがっているときには、キーをポケットに入れておけば、足をドア部の車体の下に突っ込むだけでドアが開くんですからほぼ自動ドアのレベル。

まとめ

今回は、ホンダ ステップワゴンの荷室の積載量をライバル車と比較しました。

開口部や奥行きなど、寸法面ではライバルを上回るスペックを確保。3列目の格納方法がライバルと異なる点が、使い方次第でメリットにもデメリットにもなり得る、というのが私の結論です。

これらの特徴を念頭において、試乗車や展示車を見ておくと後悔が少ないのではないかと思います。

では!